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なぜ今、受けておくべきなのか

帯状疱疹は、だれでも発症する可能性のある身近な病気です。水ぼうそうにかかったことがある方は、原因ウイルスが体内に潜伏したままになっています。

この「水痘・帯状疱疹ウイルス」は、年齢、疲労、ストレスなどで免疫が低下すると再び活性化し、帯状疱疹を引き起こします。日本では高齢化に伴い患者が増加しており、予防の重要性が高まっています。

どんな症状が出るの？

帯状疱疹の主な症状は、体の片側に現れる強い痛みと、帯状に広がる赤い発疹や水ぶくれです。痛みは「電気が走るよう」「針で刺されるよう」と表現されるほど強く、日常生活に支障をきたす場合もあります。

さらに、発疹が治った後も痛みが続く帯状疱疹後神経痛が残ることがあり、高齢の方ほどリスクが高くなります。

なぜワクチンが効果的なの？

年齢とともに弱くなる免疫力を補い、ウイルスの再活性化を防ぐのがワクチンの役割です。接種することで帯状疱疹の発症リスクを大きく下げ、発症した場合も症状の軽減や後遺症の予防につながります。

後遺症のリスクも減らせる

ワクチンには、帯状疱疹後神経痛（PHN）の発生を抑える効果もあります。長期間続くつらい痛みを未然に防ぐことが期待できるため、特に高齢の方に大きなメリットがあります。

どんな人が受けるべき？

基本は50歳以上の方

50歳を過ぎると自然と免疫力が低下し、帯状疱疹の発症リスクが高まります。健康な方でも年齢によるリスクは避けられないため、予防接種が推奨されます。

特に接種を検討すべき方

• 糖尿病など慢性疾患がある方
• ステロイド・免疫抑制剤を使用中の方
• がん治療中または治療歴のある方
• 慢性腎臓病のある方
• 疲労・ストレスがたまりやすい方

ただし、免疫が著しく低下している場合は、接種できるワクチンに制限があります。必ず医師へご相談ください。

いつ受ければいい？注意点は？

健康なうちの接種がベスト

ワクチンは予防のためのものです。帯状疱疹を発症している最中や直後に接種しても効果はありません。元気なうちに早めの接種がおすすめです。

ワクチンの種類について

現在日本で使用できる帯状疱疹ワクチンは主に2種類あり、効果の持続期間や接種回数が異なります。ご自身の体調や既往歴に合わせて選択できます。

１．生ワクチン：8,800円/回（税込）
２．組み換えワクチン：22,000円/回（税込）※要2回接種

副反応について

接種部位の腫れ・痛み、軽い発熱などがみられることがありますが、多くは数日で改善します。重い副反応はまれです。

まとめ

帯状疱疹は誰にでも起こりうる病気で、特に高齢者や免疫力の低下した人は注意が必要です。ワクチンによって発症予防・重症化予防・後遺症予防が期待できます。